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「マリー・アントワネット」展

マリー・アントワネット」展

マリー・アントワネットは、贅沢な享楽にふける「オーストリア人女性」、ヴェルサイユ宮殿のしきたりの 「犠牲」、 またはマカロンを多食する「思慮の足りない人」など、常に様々な投影の対象となりました。しかし、私たちはこの歴史上の人物について何を知っているでしょうか?この展覧会は、シェーンブルン宮殿からコンシエルジュリー牢獄に至る、この最後のフランス王妃のひとりである彼女の数奇な運命をたどります。

この機会に、ヨーロッパ中から集められた300点以上の作品は、教育や芸術および政治に関する、マリー・アントワネットの人柄の各側面を知る手がかりを与えてくれます。中には、絵画(ヴィジェ=ルブラン)、彫刻(ルモワンヌ、ボワゾ、ルコント)、工芸品(カルラン、リーズネル、 ヴァイスヴァイラー)の素晴らしい作品もあります。

1755年、オーストリアのマリア・テレジアの末娘として生まれたマリー・アントワネットは、ヨーロッパの政界の巡り合わせによって予定外に王妃となりました。このオーストリア皇女は、1770年5月16日に数ヶ月年上のフランス王位継承者、後のルイ16世と結婚しました。ヴェルサイユに到着した少女は、芸術分野をはじめとした入念な教育を受けており、姉達と同様に絵画、芝居、歌、バレエをたしなんでいました。彼女は実家である皇室の手厚く庇護された環境の中で、母親を手本にして、自らのセンスを身に付けました。皇妃マリア・テレジアは、東洋の漆器や、アジアおよびフランスの磁器、宝飾品、堅石の壷などを好み、これらを自宅に好きなように飾っていたのです。

ヴェルサイユ宮殿では、マリー・アントワネット王太子妃はもてはやされました。人々は彼女の美しさと快活さを称賛しました。王妃になると、彼女の人柄と在り方に向けられた関心は、いっそう高まりました。彼女の人生の大きな出来事は皆、豊かな図像の対象となりました。結婚披露宴やそれに関連したパーティー、とりわけ、子供の誕生およびそれを祝う公式の祝賀行事の描写には、彼女の宮廷内の立場と、王国に跡継ぎをもたらすという彼女に与えられた重大な役割が明確に示されています。

フランス革命が始まるまで、ルイ16世とその延臣たちは、王妃の政治的野心を一切なくそうと気を配っていました。このため、マリー・アントワネットは、何よりも当時の芸術上の競争心をあおる人物として重きをなしました。若く、流行や新しい考えに敏感で、ヴェルサイユ宮殿の礼儀作法から早く抜け出したいと思っていた彼女は、多くの場合は王室当局の行き届いた支援を受けていましたが、時にはあらゆる統制から離れて独自に、オーストリア風の教育の影響が見られる洗練された生活環境を作り上げました。現代性に敏感な彼女は、装飾芸術、音楽またはファッション分野における自らの芸術的な好みも発展させ、王室初のメセナとして、今日彼女の名前が付けられている様式の開発に貢献しました。

マリー・アントワネットの人気は、その自由の必要性と、宮廷から逃れたいという願望、特定の貴族への寵遇、スキャンダルを起こした首飾り事件の背景となった浪費癖によって、急速に衰えました。

次第に厳しくなる世論に対し、王室当局はサロンで一般の人々に見せるための大型の肖像を注文し、王妃に高貴な庇護者のイメージを与えようとしました。このイメージは恐らく、常に自分のイメージに非常に気を遣っていた王妃の関心事に反映されたことでしょう。しかし、これらの肖像は増える一方の風刺的なパンフレットや版画に埋もれて理解されず、自らの「小さなウィーン」である小トリアノンに引きこもった「オーストリア人女性」は、諸悪の根源となりました。1789年10月、パリに向かってヴェルサイユを発ってからの国王夫婦は、一連の事件の行く末を理解していなかったようです。彼らは生活リズムを殆ど変えようとせず、政治的な利害関係に翻弄され、和解や逃亡計画に失敗し、人々の憎悪を集結させました。ルイ16世の処刑は、マリー・アントワネットに強い威厳をもたらしました。死刑台までの暗澹たる最期はこの女性を変え、伝説を生み出したのです。

RMN(フランス国立美術館連合)主催

展覧会コミッショナー ピエール・アリッゾリ=クレマンテル(ヴェルサイユ宮殿美術館・国有地公団 事務局長) グザヴィエ・サルモン(パリ・フランス美術館総轄監察長)

アートディレクション : ロベール・カルセン

開館日 : 火曜日を除く毎日 開館時間 : 10 :00-22 :00、 木曜日は10 :00-20 :00(受付は閉館時間の45分前まで)

入場料 : 10ユーロ ; 割引 : 8ユーロ 予約、前売りチケットの購入、ガイド付き見学については、www.rmn.frをご覧くださ...

アクセス : メトロのFranklin-Roosevelt駅またはChamps-Élysées-Clemenceau駅下車。 オーディオガイド : 5ユーロ(フランス語、日本語、英語 ) RMNの出版物 : • カタログ • アルバム、小新聞

お問い合わせ : フランス国立美術館連合 49, rue Etienne Marcel, 75039 Paris, cedex 01 広報担当 ジル・ロミラ(電話 : 01 40 13 47 61、Eメール :gilles.romillat@rmn.fr)